マンションを売却時のおすすめの引っ越しタイミングを紹介。スムーズな引き渡しと住み替えのタイミング
- 2021.08.11
- マンション売却
マンションを住み替える際、引っ越しのタイミングは、いつが良いのでしょうか。
マンションの売却・購入、引っ越しの一連の流れを確認しながら、それぞれのタイミングを見ていきましょう。
マンションの売却で、おすすめの引っ越しのタイミングは?
マンションを売却する・購入する、それぞれの流れを確認します。その後、住み替えする際におすすめの引越しのタイミングと時期を紹介します。
マンションの住み替えをするイメージを具体的にしていきましょう。
まずは、マンションの売却・購入の流れを確認
マンション売却の流れは、このようになっています。
STEP1.不動産の査定
不動産は、同じ物件は1件もありません。同じマンションでも回数や方向によって価格は変わります。そのため、必ずプロの不動産会社に査定してもらいましょう。マンションに訪問してもらうことで、より精度の高い査定が可能です。担当営業との相性も確認しましょう。
STEP2.媒介契約
マンションの査定を行い、価格に納得し売却することが決まったら、不動産会社に売却の依頼をしましょう。
販売活動を始めるためには、「媒介契約」を結びます。専属専任媒介契約・専任媒介契約・一般媒介契約の3種類です。
専属専任媒介契約は、1社のみと契約を結び、その会社を媒介とした取引が義務付けられます。専任媒介契約は、1社のみと契約を結びますが、依頼者自身が買主を探して取引することが可能です。一般媒介契約の場合、複数の不動産会社に仲介を依頼できます。依頼者自身が買主を探し、取引することも可能なため、自由な売却活動ができます。
専属専任媒介契約と専任媒介契約は、積極的な売却活動を期待できますが、囲い込みで時間を稼がれる可能性があります。自由な売却活動できる一般媒介契約は、不動産会社に積極的な売却活動を期待できません。
STEP3.売買契約
買主は不動産会社が、さまざまな方法で探してきます。買主が決まったら、売買契約ができます。
重要事項説明書を買主と確認し、売買契約を結びます。重要事項説明書は、不動産、居住にかかわる情報などを記載します。
契約の内容は、きちんと確認しながら完全に理解してから契約しましょう。
STEP4.決済(引き渡し)
引っ越しを済ませ、空室の状態で買主と物件と立ち合い確認を行い、マンションを引き渡します。付帯設備表に記載されている内容と合致しない場合、修繕を要求されます。
このような流れでマンション売却が行われます。
マンション購入の流れ
STEP1.物件情報収集
物件情報サイトをスマホやパソコンから物件情報を収集することが一般的です。エリアや間取り、予算などの条件からマンションを絞り込んでいきましょう
STEP2.モデルルーム見学
気になるマンションが出てきたら、モデルルーム見学をしてみましょう。実際に暮らすイメージできますし、担当営業にお金のことも含め相談もできます。
STEP3.購入申し込み
モデルルーム見学をしてみて、希望のマンションを見つけたら、購入申し込みをしましょう。売買契約とは異なり、購入の意思を表明するものです。
STEP4.住宅ローンの事前審査
購入の際に住宅ローンを利用する場合、事前審査が必要です。事前審査には、数日程度かかります。
STEP5.売買契約
購入が決定しましたら、重要事項説明書を確認して、売買契約を結びます。重要事項説明書には、不動産、居住に関する情報が記載されています。
わからない点は質問して確実に理解してから、契約しましょう。
STEP6.住宅ローンの本審査・申し込み
売買契約を結んだら、住宅ローンの本審査と申し込みをしていきます。本審査は、2週間程度かかります。本審査を通過後、住宅ローンの申し込みができます。
STEP7.引っ越し
住宅ローンを申し込み、貸借契約を結ぶと、いよいよ引き渡しです。入居日に鍵を受け取り、引っ越しです。
ここまでマンション売却・購入の流れをそれぞれ確認してきました。マンションを住み替えるときは、これが一連の動きです。
売却と購入を同時進行で行い、現住居の引き渡しと新居への引っ越しが同時になることが理想です。しかし、売却・購入の引き渡しはタイミングをなかなかあわせられません。
「売り(売却)先行」と、「買い(購入)先行」の2パターンになるケースが大半です。
現住居から新居への引き渡しのタイミングを、売り先行、買い先行それぞれのケースで解説していきます。
売り先行のメリットとデメリット
マンションの売却を優先する「売り先行」は、最も一般的な住み替えパターンです。
現在住んでいるマンションのローンが残っているけれど、住み替えを検討している方などは、マンションを売った代金で残債を一括返済しなければならないため、売り先行での進め方がおすすめです。
売り先行型のメリットは、資金計画をしっかりと立てられることです。残債がない場合でも、売却代金を次の住まいの購入資金に充てることができます。売り急ぐ必要もないため、不本意な値下げなどで妥協せず売却を進めることも可能です。
売り先行のデメリットは、仮住まいが必要となる可能性があることです。売却した家の引き渡し日までに新居を決めて入居できれば良いのですが、都合よく新居が見つかるとは限りません。
売却後、新居に入居するまでの期間が長い場合、仮住まいの賃貸物件が必要です。
売り先行の場合、引き渡しのタイミング
売り先行の場合、売却活動を始めてから、新居探しを始めていきます。
売却を依頼した不動産会社が新居も探してくれるパターンもあります。新居探しが遅れてしまった場合、仮住まいが必要です。
査定でおおよその売却価格を把握し、少しでも早めのタイミングから物件探しをすることをおすすめします。
買い先行のメリットとデメリット
新居の購入を優先する「買い先行」は、新居探しで妥協したくない人向けの売却方法です。
買い先行のメリットは、妥協せずに新居探しに時間をかけられる点です。また、仮住まいせずに住み替えられるため、引っ越しも1回で済みます。
対して、二重ローンの可能性が買い先行のデメリットです。 二重ローンとは、購入した家のローンと売却しようとする家のローン返済が、重なることです。負担を減らすためには、新居を購入後、速やかに現住居を売却しましょう。
買い先行の場合、引き渡しのタイミング
買い先行では、売却活動に多くの時間をかけられません。新居に入居しても売却が終わっていない際には、倍の維持費がかかります。
新居への入居のタイミングを売却完了より早くすることが、必要です。
マンション売却時に引っ越しをする際の注意点
マンション売却時の引越しのおすすめの時期と、賃貸物件(仮住まいとして)へ引っ越す際の注意点を紹介していきます。
おすすめの引っ越しの時期
住んでいるマンションを売却し、新居へ引っ越す際に時期も重要です。
1月から3月は、新生活に向け多くの人が引っ越す繁忙期です。そのため、引っ越し費用の相場も高くなります。4月中旬を過ぎると、新生活需要が落ち着きます。梅雨の時期になると、引っ越しの需要がさらに落ち、引っ越し費用の相場も下がります。11月から年明けまでもオフシーズンのため、費用は抑えられます。
不動産市場でも同様に、1月から3月が繁忙期です。4月以降は市場に物件が少ない時期です。10月から12月にかけた時期は、繁忙期にあわせて物件が増え始める時期です。
この時期が、引っ越しのおすすめの時期です。
賃貸へ引っ越す場合
住んでいるマンションを売却し、新居に入居するまでの期間に仮住まいとして賃貸するケースもあります。期間限定で6月から3カ月間のみの場合、冬服などは引っ越す必要がないです。その際は、トランクルームに保管しておくことで、引っ越しの際の費用と手間を抑えられます。
マンション売却のために必要なこと
マンション売却の際に必要な書類と注意点を挙げます。 書類と注意点を確認し、余裕をもって準備していきましょう。
マンション売却のために必要な書類
ここから売却の際に必要な書類を挙げます
身分証明書 | 運転免許証やマイナンバーカードなど |
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印鑑登録証明書および実印 | マンションを購入した際に使用したものと同じものが必要です。印鑑登録証明書は、発行から3カ月以内の有効期限となっているので、必要になってから発行しましょう |
登記済権利書または登記識別情報 | 法務局から登記名義人に発行される書類です |
固定資産税納税通知書 | 毎年春ごろに税務署から送付されます。再発行には、本人と代理人などに限られ、手数料もかかるため最新のものは保管しておきましょう |
キャッシュカードまたは銀行通帳 | 不動産会社によっては、提携している金融機関があり、利用先が限定されることも。 |
マンションの管理規約・管理費・維持費等 | 買主にとって必要な情報です。ない場合は、不動産会社が手配できます。 |
重要事項に関する調査書 | 細かい注意点や契約内容などを記載した書類です。 |
次に、売却の際に集めたほうが良い書類をあげていきます。
耐震診断報告書・アスベスト使用調査報告書 | 耐震診断やアスベスト調査などを行った場合は関連書類を提出しましょう |
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ローン残高証明書 | 住宅ローンを組んでいる場合は、毎年金融機関から送られます。売却時には、一括返済が求められ、完済を確認するためにも必要です。 |
間取り図・測量図 | 間取りや方位などの情報は買主にとって重要な情報です。法務局で申請でき、ネットから請求したほうが安く済みます。 |
新築時の販売パンフレット | ハウスメーカーが作成した資料には、物件の最大の魅力が入っています。手元にあれば、販売活動する際に有効な資料です。 |
マンション売却の際の注意点
売却の際の注意点も上げていきます。
マンションの査定前に、まずは相場を把握する
自身のマンション相場を把握することで、資金計画が立てやすくなったり、査定額が適正かどうかの判断にも使える材料です。国土交通省提供の土地総合情報システムを使用することで、過去の中古マンションの取引情報を収集できます。物件情報サイトからも売り出し価格の参考を知ることができ、相場を把握できます。
売却にも費用がかかることを把握する
仲介手数料や印紙税、ローンが残っている場合は抵当権抹消費用などがかかります。
売却にかかる費用について詳しいことは、マンションの住み替えにかかる費用。住み替えに失敗しないためには?
こちらのコラムをご覧ください。
契約前に契約内容をよく確認する
売買契約は解除が難しいため、見落としのないようにしましょう。後にトラブルになることもあるため、注意が必要です。物件の問題点を買主に隠さずに伝えましょう。事前に買主に伝えなかった場合、契約解除や損害賠償などの瑕疵担保責任に問われる可能性があります。
マンション売却時の引っ越す際には多くの時間がかかる
マンションの売却には、売却の手間だけではなく、引っ越しの手続きも発生するため、多くの時間がかかってしまいます 。
査定は一括比較で、より高く、より早く!
これから売却を検討される方は、まずは一括査定を行い、マンションがいくらで売れるかを確認していきましょう。
一括査定のメリット
一括査定のメリットを3つ挙げます。
まずは、複数の売却プランを一度に比較できます。個別に査定する手間を省きます。次に、複数の査定額をもとに相場を把握できます。複数の査定額をもとに、より正しい相場を把握できます。そして、簡単な手続きで無料で査定を受けられます。スマホやパソコンから簡単な入力のみで、お手続きが完了し、お金もかかりません。