マンション売却の内覧に備えて掃除するポイント。汚いと印象が悪くなる?
- 2021.07.30
- マンション売却
マンション売却では、物件を売り出してから、購入希望者が室内を見学して購入するかどうかの判断を行う、内覧が行われます。
最近では、コロナ対策として、VR技術などを利用してオンラインで行う内覧方法もあります。
それほどに、内覧はマンション売却にとって重要なポイントです。内覧時に物件をよく見せることで、購入希望者の購入意欲にも影響を与えます。
手間を惜しまず、すみずみまで掃除して万全の態勢で挑みましょう。
この記事では、内覧に備えて掃除するポイントやその他にも内覧に向けて準備することを紹介します。
マンション売却の時、内覧に向けて準備すること
内覧で大切なことは、「この家に住みたい」と購入希望者に思わせることです。
乱雑とした状態の室内では、購入意欲を下げてしまいます。
内覧は、基本的に契約した不動産仲介会社(以下、不動産会社)の立ち合いのもと行います。
担当した不動産会社に「内覧はそのままの状態でいいですよ」と言われても、鵜呑みにしない方が良いかもしれません。
まず、マンション売却の内覧でどのような事前準備が必要か紹介します。
スリッパや飲み物を用意しておく
購入希望者が見学に来た際に出せるスリッパや飲み物を用意しておきましょう。
スリッパは、不動産会社が用意してくれる場合もありますが、基本的に自分で準備しておくのが無難です。
また、見学に来た人に毎回同じものを出すと、衛生面で気にされる購入希望者の方もいるため、できるだけ使い捨てできるものが良いです。
飲み物に関しては、お水やお茶などで十分です。
少しの心遣いで、購入希望者に快適に見学を行ってもらえるようにすることが大切です。
家具の配置にこだわる
内覧の際は、部屋に家具や物は置かないほうがすっきりとして印象が良いです。
しかし、内覧までに家具を持ち出すことが難しい場合は、不要品はできるだけ処分を済ませた上で、きれいにみえる配置を心がけましょう。
家具の配置で物件の見え方はかなり変わります。
できるだけ部屋が広々と見えるような配置を心がけることで、購入希望者に良い印象をもってもらえます。
場合によっては、ホームステージングの専門家に依頼するのも良いでしょう。
ホームステージングとは、物件の売却や賃貸をする際に、内装を家具やインテリアで整えることで、魅力的な物件に見せることです。それによりもともとの物件より価値を高く見せる効果があります。
不動産会社によっては、無料でホームステージングをしてくれる会社もあります。
掃除できれいな状態を保つ
内覧の前には、必ず前もって掃除をしてきれいにしておきましょう。
購入希望者からすれば、部屋が汚いと購入意欲が下がってしまいます。
そのため、手間を惜しまず、売却を成功させるためにも、すみずみまで掃除をします。具体的な掃除箇所に関しては、次の章で詳しく紹介します。
内覧に備えて掃除するポイント
内覧の際、どういったポイントを購入希望者の人はチェックするのでしょうか。
ここでは、内覧のための具体的な掃除ポイントを紹介します。
水回り
水回りは内覧時によく見られるポイントです。
特に設備として、水がうまく流れないや浴室乾燥が利用できないなどの不具合がある場合は設備の交換も行いましょう。
水回りは特に普通に生活をしていてもカビが生えたりして、汚れやすい部分です。
長年住んでいるために汚れが蓄積している場合は、部分的にハウスクリーニングを利用するのもおすすめです。
また、内覧の際は水気をしっかりときっておくだけでも印象が違います。
水回りには、キッチン、お風呂、トイレとみられるポイントがあります。
それぞれについて説明します。
キッチン
キッチンは、油汚れやほこりがたまってしまいます。
特に、コンロの隙間など、細かいところまで目を配る必要があります。
油が固まって取れにくいものはあらかじめへらなどで削りましょう。そのうえで、重曹を使用するか、お湯で溶かすのがおすすめです。
また、換気扇にも汚れがたまりやすいため、忘れずに掃除しましょう。
換気扇はまずフィルターを外して洗剤を溶かしたお湯に漬け置きすると、汚れが取れやすいので試してみてください。
お風呂
お風呂場の掃除でチェックするポイントとしては以下のようなものがあります。
- 風呂場全体がカビや垢で汚れていないか
- 風呂場の鏡がくすんでいないか
- 換気扇にほこりや汚れがたまっていないか
カビや垢には、普段の掃除にプラスして重曹を利用するなどしてすみずみまできれいにしましょう。
特に、鏡の白い汚れは取れづらいため、クエン酸や重曹、歯磨き粉などを利用して汚れを取ります。
また、見落としがちな換気扇も見られるポイントのため、ほこりや汚れをとっておきます。
トイレ
トイレは特ににおいも気になるポイントです。
きれいにした後は、消臭剤を使うなど、購入希望者の購入意欲が下がらないようにしましょう。
玄関
玄関は、物件の顔です。
第一印象を決める重要なポイントのため、購入希望者を気持ちよく出迎えられる状態に整えましょう。
また、独特のにおいがあるとそれだけで印象が変わってしまうため、換気や芳香剤を置くなどの対策をする必要があります。
掃除をした後は、鏡やインテリアを配置することで、明るい玄関に仕上げることで印象が良くなります。
ベランダ
ベランダなど、洗濯物を干す場所が外の汚れがついていると印象が悪くなります。
また、それに合わせて、窓ガラスもきれいに磨いておきましょう。
ベランダの見学がしやすいように靴を準備するのも良いでしょう。
フローリング
フローリングは最低限ほこりがたまっていない程度に掃除をしましょう。
傷などは、どうしても仕方がないため、張り替える必要はありません。
壁や天井
意外と見落としがちなのが、壁や天井です。
壁紙が剥がれたている場合や、接合部に隙間がある場合は、自分でできる範囲であれば補修をしておくのが良いでしょう。
ホームセンターなどで簡単な補修のキットを手に入れることができます。
また、物が擦れてついてしまった汚れなどは落とします。
例えば、子どもが小さくて落書きをしてしまっている場合や、傷がついている場合があります。
どうしてもきれいにすることが難しい場合、ウォールステッカーなど簡単に貼れる壁紙が売っていますので、それを利用するのもおすすめです。
におい
トイレや玄関の説明でも触れましたが、においは物件の印象を変える1つのポイントです。
そのため、トイレや玄関だけでなく、部屋全体のにおいにまで気を配りましょう。
換気や芳香剤を置くなどして、気持ちの良い空間を作り出しましょう。
共有部分
部屋の中だけでなく、廊下やエレベーターなどのマンションの共有部分もきれいにしておくと印象が良くなります。
例えば、廊下にごみが落ちている場合は拾いましょう。
また、エレベーターの壁やボタンに汚れが付いていれば拭く、など細かいところまで気を配ることが大切です。
その他、マンション売却を成功させるために気をつけること
ここまで、内覧の際に準備しておくことや掃除のポイントを説明しましたが、その他にもマンション売却を成功させるために、気をつけることはあるのでしょうか。
相場を知っておく
マンション売却において相場を知っておくことは大切です。
相場を知らないままでは、相場よりも安い価格で売却してしまい、損をしてしまう可能性があります。
また、不動産会社に出してもらった査定価格が適正かどうか判断することができません。
相場を知るためには類似物件の売却実績や、不動産会社の比較により確認しましょう。
注意する点は、一番高い査定価格を出す不動産会社が、必ずしも良いわけではないということです。
価格だけで判断するのではなく、他の条件が自分の希望するものかも合わせて確認する必要があります。
スケジュールを立てる
マンション売却は、しっかりと売却活動の計画をたてることが必要です。
その中では、内覧のスケジュール管理も重要なポイントです。
内覧や、マンションの販売状況に関する広報活動は、売却を依頼した不動産会社が行います。
なかなか日程の都合が合わないなどスケジュール調整が難しいと、不動産会社は、複数の物件を担当しているため、他の物件を優先的に買主へ紹介する可能性もあります。
例えば、内覧希望が入りやすいのは、一般的に土曜日や日曜日です。
そのため、マンションの売却をする際は、土日は予定を空けておく、などできるだけ売却活動に注力できる環境を整えておく必要があります。
最も大切なのは信頼できる不動産会社を選ぶこと!
内覧を成功させ、マンション売却を成功させるには、不動産会社との信頼関係が重要です。
なぜなら、自分が所有しているマンションの魅力を十分に買主に伝えることができるのは、マンションの売主よりも不動産会社だからです。
信頼のできる不動産会社を選ぶためには、初めから1社に絞るのではなく、
複数の不動産会社に相談して、比較することが大切です。
不動産一括査定サイトを使えば、簡単に複数の不動産会社を比較することができるため、おすすめです。